2024年は辰年ということで、龍神にかかわる場所を訪ねたいと思い、福島県いわき市にある竜王神社へ行ってきました
ここはネットでもほとんど情報が見つからず、場所も小浜海水浴場から見える竜宮岬の上にあるということくらいで、その詳しい行き方もわからず取り敢えず行ってみようと向かいました
はじめ小浜漁港へ迷い込んでしまいましたが、すぐに向こうに見える白い岩肌が剝き出しになっている崖が竜宮岬じゃないかと車を向かわせました
ネットでは海水浴場から竜宮岬を撮っている写真をいくつか見かけたので、海水浴場の駐車場があるだろうと海沿いの道を岬と信じる方へ向けて走りました
すぐに海水浴場らしき駐車場は見つかったのですが、そこには岩間防災緑地とあります
ん? 行き過ぎた?
どうやら岬の反対側、岩間の方にきてしまったようです
しかし竜宮岬は目の前にあります
すぐ後ろには火力発電所がそびえています。海岸に建設されたようなこの発電所は当然東北震災では津波の被害を受け稼働停止したようですが、いまは完全普及しています
取り敢えず海岸へ降りて岬に近づいてみることにしました
雲ひとつない真っ青な空
切れることなくどこまでも伸びる飛行機雲の白さが目を奪います
正午近いというのに太陽の位置が若干低いのは1月半ばだからでしょう。そんな季節であるのに、海岸にいてもポカポカと暖かく、ジャンパーを着ているとすこし暑いくらいでした
キラキラと美しく輝く海の光や浜辺に打ち寄せる勢いある波がほんとにきれいで、当初の目的を忘れてしばらくカメラを向けてしまいました
波のせり上がった瞬間を高速シャッターで撮影すると、波の勢いが凍ったような激しい面白い写真が撮れました
あとから現像してみて気づいたのですが、波の一部が龍の顔のように見えます
龍神様が迎えてくれていたのでしょうか!?
気のせいでしょうか……💦
周りの景色に魅了されながら、ゆっくりと岬に近づいていくと、地面から2.5mほどの高さでしょうか?隧道の穴が見えてきました
その隧道は昔、反対側にある小浜漁港とこちらの岩間をつなぐために掘られたもので、トロッコが走っていたということです
しかしこの隧道も東北震災の時に一部が崩落したとか
隧道の入り口に上るために誰かが立てかけたのでしょう。一本の白い木が入り口の高さの半分ほどの場所まで掛けてありました。登っておいでというように……
中がどうなっているのか? 小浜側まで抜けているのか?
興味津々
上らないわけにはいきません
写真では大した高さでもなく見えますが、いざ上ってみると意外と高いんです
上ってみたはいいけれど、掛けられた木の終点部分には、ちょろちょろと水が染み出して流れています
岩肌はしかもつるつるでうまく足をかけて登らなければ滑り落ちること間違いなしです
ここまできて後悔です
岩肌に片足をかけて立ち往生している私の格好は、カメラバックを背負って、さらに右手にはミラーレスカメラを持ったままの状態
しかもその岩肌はどこから染み出してきているのか、ちょろちょろと水も流れていて湿っています。この先はどうやっても両手を岩肌において、足場も慎重に選んで上る必要があります。濡れた部分を避けながら上がらなけば確実に滑ります
しかも上った後、降りるのはさらに難しそうです💦💦
油断でした。完全に舐めてました。反省です
しかし中がどうなっているのか気になる
上がり切るか、ここで引き返すか?
悩みながらふと下を見ると結構な高さです
今回は隧道が目的ではなく、竜王神社が目的だ
八大竜王神に今年一年の安泰を祈ることが目的なのだ!
不意に今回の目的に目覚めた瞬間に隧道の冒険はあっという間に終幕を迎えました
とにかく岬の上には神社があるのだから、どこからか上がれるはずだと、車に戻ると来た道を引き返すことにしました
通行量のほとんどない道路でしたから、慌てず岬に上がれる道がないかを探しながら慎重に運転していると、細い道を一本発見しました!
これだ!
しかし細い……。そして急坂!
車1台の幅しかありません
下ってくる車もなかろうととにかく上ってみました
と、意外にも数軒の民家があるではないですか !?
なるほど、坂が舗装されているのも納得です
しかし岬の上に人家があるなんて……
驚きながらも進んでいくと、間もなく「竜王神社400m」の道標を発見!
みつけた!
まっすぐ進んでしまう人が多いのでしょうか? 『行き止まり』の看板もありました 😁
ということで看板に従って右折、車で行けそうなところまで行って、あとは歩きです
もうすぐのはずでした
ところがそう簡単に竜王神社は姿を現してはくれませんでした
看板にはまっすぐとあっても道がありません。左に行けば広い道がありましたが、そっちへ行っても行き止まりでした
引き返してきてよく見ると獣道のような道らしきものがあります。まっすぐというのならこの道です
いけるのか?
取り敢えず足を踏み込み進んでみることにしました
途中からは真下に海を眺めながらの素敵な風景が眺められます
が、道がとても狭く人一人が通れるほどです
枯葉の敷き詰められた隘路で足を滑らせれば海へ真っ逆さまです😨😨
本当にこの道でいいのだろうか?
そんな不安が大きくなり始めたころにたどり着きました!
竜王神社到着です😆
ここには神社につきものの鳥居がありません。何か意味があるのだろうか? そう思って帰ってから調べてみたところ意外なことがわかりました
昔は鳥居のない神社が大半だったそうです
鳥居というのは寄進されるものであって、お金持ちの寄進者のいない小さな神社にはないのが普通だったということです。そのほかにも様々な理由により鳥居を作らない神社が結構あるそうです
神社には鳥居
これが当然だと疑わなかったので目からうろこです
神社の正面にはとても太いくぬぎでしょうか? 龍のように太い枝を海の方へ伸ばしています
なんだか木肌も龍のうろこのように見えてきます😝
龍神様に手を合わせ、龍神巡りの旅、ここから第一歩です!
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