前日チェックインしたときにフロントで聞いた話です
凍ってないと思いますねぇ……
今年の暖冬は今までにない暖かさだからなぁ
でもせっかくだから行くだけ行ってみるか
数日前もほとんど氷瀑はできてないというネットの情報を見ていたので、やはり見られないのかと少しがっかりです
でもここ2日ほど寒くなっているので多少の氷瀑は見られるのでは……?
わずかな期待を胸に出発です!
事前情報ではロープウェイ乗り場から上がるより虫地獄から上がった方がなだらかということなので、還暦を過ぎた身体としては躊躇なく虫地獄を選択です
しかし実際はロープウェイ側から上った方がはるかに時短だったと知るのですが、それは後の祭りの話😂
昨日歩いた温泉街を抜けて登山道の入り口、虫地獄を目指します
昨日、お参りした温泉寺の写真を撮ると、屋根には光の反射で虹ができてました
この寺は奈良時代の僧、行基が有馬温泉の医療効果を認めて建立したのが始まりです
このときは天気も良く暖かで、時間とともにさらに氷は溶けるのではと、氷瀑への期待がどんどん薄れていきます
でも気持ちいい天気です。単純に登山を楽しもうと気持ちを切り替えました
温泉寺の横を通り過ぎてすぐの見過ごしそうな場所にからすのオブジェがあるのに気がつきました
三羽のからす?
一瞬、八咫烏が頭をよぎりましたが、どのからすも足は2本です
実は有馬温泉が発見されたのは三羽のからすのおかげらしいのです
神代のころ大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の二神が有馬の地に降臨され、水たまりで三羽のからすが傷を癒しているのを見て、温泉の効能を知ったということです
さらに先へ行くと炭酸泉源公園があります
ごぼごぼと泡を吹き上げているのは炭酸成分のせいかと思ったのですが、これは温泉が湧きあがっているためらしいです
よく考えれば炭酸が吹き上がってるわけがありませんね。これほどの勢いで炭酸が吹き上がっていれば、どんな強い炭酸なんだということですもんね😁
それにしても湯けむりが出ていないと思ったのですが、あとで調べてみれば、18.6度という低温泉のためということでした
さらに先に進んでいくと、やっと登山口『虫地獄』に到着です。時間は9時半。14時くらいに頂上に着ければという感じです
虫地獄からは情報通り比較的なだらかな登山道が続きます
30~40分ほど登ると、道の端に霜柱が立っているのを見つけました! 山に入るまでは青空だった空もいつの間にか灰色に染まり、先ほどからチラチラと雪が舞っては消えているのです
ほんの少し氷瀑への期待値が上がります😊
雪よふれふれぇ~☃️❄️
天に向かって何度も呼びかけながら山道をいきます
しばらく続くハイキングコースのような道に気を許して、妻とのんびりと話しながら歩いていると、あとから断続的に上ってくる登山者たちに次々と抜かされていきます
我々の3倍くらいの歩行速度です。あっという間にその後ろ姿も見えなくなります
みんな早いねぇ
何人かに声を掛けてみると、頂上まで行くや氷瀑を見に行くの答えが返ってきます
氷瀑、ありますか?
5割以上は凍ってるみたいですよ
ほぼ見られないだろうと思っていたのが、5割以上は凍っているとの情報を得て期待値は爆上がりです!!
炭谷道分岐道。まずは最初の分岐地点に到着です。
ここは炭谷道の方へ向かいます。六甲最高峰の方へ行っては氷瀑へは出会えません
虫地獄からちょうど1時間。標識には有馬温泉駅まで40分とあります。虫地獄からだと30分かからないということです💦 下りと登りの違いを考えても、もう少し早くてもいいかもです💦💦
そしてここからが本格的な山道になっていきます😅
しばらく行くと休憩にちょうどいい場所を見つけたので、早めの昼食を摂ることにします。登山をするというのに、朝から食べてなかったのでエネルギー補給にはちょうどいい時間です
炭谷道合流地点での標識を見ると有馬温泉駅まで30分とあります。下り時間ということを考えてもロープウェイ口から登った方がはるかに速かったようです。それとも相当の急坂なのか?
さすがに登山道
進むにしたがって道も体力もどんどんきつくなってきます😓
迂回しろとの看板がありますが、ここを迂回しては目的の七曲滝にはいけません
躊躇なく超えていきます!
ちなみにこの前にも迂回の看板がありますが、そこは素直に迂回しないと戻ってくる羽目になりますので、七曲滝を目指す場合はご注意を🙃
登山開始後には時折降っては止んでいた細雪でしたが、この看板を超えたあたりから綿雪がちらついてきました
道もだんだんと道らしさを失ってきます
ここは果たして道なのだろうか?
通っていけるのだろうか?
道を塞ぐまでではなくても、倒木もあるし……
疑問と不安が何度も胸に去来しました
不安と疲労でぐずぐず歩を進めていると、六甲山に詳しい登山者と出会いました!
七曲滝へ行くにはこれで行けるんですか?
もう少しですよ
一緒に行きますか?
ありがたい申し出に飛びつき後に続かせてもらいました😂
ここは道がほぼ崩落状態
この命綱がなければ確実に落ちます😨
これ以上崩れてしまえば、七曲滝への道は完全に閉ざされてしまいます
それにしても危険な場所には安全のためにしっかりと掴まれるようロープが張られています
これを設置した人たちは相当大変だったろうと、その苦労を想像しながらありがたく使わせもらいます
そしてとうとう到着です!
想像以上に氷瀑してました😆
感動です!!
案内してくれた方の話では、年々暖冬の暖かさが増してることもあって、ここまで凍ることはこの先期待できないだろうとのことでした
先にある百間滝も見事な氷瀑だったということです
百間滝をまわって頂上まで行くにはどれくらいの時間がかかりますか?
これからだと頂上まではやめた方がいいですよ
ロープウェイやバスの時間もなくなると思うので、降りてこられなくなる
七曲滝を後にする頃には14時を過ぎていました。頂上までは百間滝をまわって2~3時間ほどだそうです
さらに頂上へのもう一息が、相当な角度の道を登るので慣れた登山者でもけっこうきつく感じるとのこと
そして百間滝への道も七曲滝へ来るのが楽に感じるくらいきつい道を上がるとのこと。そこまで行くにも帰りはずいぶん暗くなるだろうからおすすめはしないとのこと
こう聞けば断念です
ここまでも何度か迷子になりかけているのだし……😓
七曲滝の素晴らしい氷瀑を見られただけで満足です!
う回の看板のところへ戻ってきたところで親切な登山者と別れて下山です
本来の計画では、七曲滝と百間滝を見て頂上へ14時ころ到着。頂上にある龍神神社『六甲比命大善神社』をお参りして、有馬温泉の反対側へ降りて電車に乗る予定でした
それがまた有馬温泉へ逆戻りです
帰りは虫地獄ではなく、ロープウェイの方へ降りました
次来たときはこの道でと思っていたルートをこんなに早く利用するとは😓
氷瀑を見ていた時には止んでいた雪でしたが、下山を決めると本格的に降り始めてきました
あっという間に積りはじめ、忠告を聞いて百間滝をあきらめたのは正解だったようです😅
この旅を終えて家に帰ってから、龍神と雪の関係を調べてみました
水をつかさどる龍神は雪も操るらしいです
吹雪いて山に入るのを躊躇させるような雪は龍神が怒り、来るのを拒んでいるそうです
しかしはらはらと降る雪は龍神が歓迎している証ということでした
その情報を知り、心底感激しました😆
来年は氷瀑は見られないのかもしれないけれど、時間が取れればぜひまた来てみたい
そして次こそ頂上まで登るぞ!!
これから奈良へ向かい、明日は龍鎮の滝を目指します😊
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